【実機レビュー】MINOLTA α707si をレビュー!最高の使い心地のミノルタ時代の名機?
こんにちは!
Apple&カメラ大好き大学生のせぐです!
GWも終わっていつも通りの日常が押し寄せてくるなんて信じたくないけど就活と卒論頑張ります()
そんなことより!今回は以前紹介したソニーα700のご先祖様であり、使い心地が最高なミノルタ α707siを紹介します!
なぜ今、フィルムカメラなのか
しかしデジタルカメラ全盛の世の中でなぜフィルムカメラの紹介なんてするんでしょう?アホなんでしょうか?
なんとなく自分のカメラを自慢したかったからでもありますが、フィルムの良さを伝えたいと思ったからこの記事を書こうと決めました。
そもそもフィルム写真ですが、最近ではめっきり見なくなってしまいましたね。「写ルンです」はまだ見たことあるかもしれませんが、今回紹介するような一眼レフはほとんどデジタルカメラに食われてしまいました。
FUJIFILM フジカラーレンズ付フィルム 写ルンです スタンダードタイプ シンプルエース 27枚撮り LF S-ACE NP FL 27SH 1
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2014/03/19
- メディア: Camera
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↑ ちなみに「写ルンです」ってこれね
また以前紹介したように、フィルムカメラと聞くともっと昔のカメラだと思う人もいるかもしれません。
たしかにこれもフィルムカメラではありますが、フィルムカメラは歴史が長く、レトロなカメラだけでなく現在のデジタル一眼レフと同じような見た目のカメラもたくさんありました。(当たり前のことを書いてますけど若造なのでお許しを)
なので比較的新しいフィルムカメラであれば、使い勝手は今とそこまで変わりません。基本的に露出もピント合わせもオートでやってくれるため、誰でも雰囲気のあるフィルム写真を撮ることができます。最高ですね。
MINOLTA α707si ってどんな機種?
そんなフィルムカメラの歴史をざっと紹介したところで、今度は α707si の歴史について紹介しましょう。
このカメラは1993年にミノルタ(現:コニカミノルタ)によって発売されました。
ミノルタといえば1985年に世界で初めて実用的なAFを搭載したカメラを発売した会社になります。今となっては当たり前のAFですが当時は画期的な技術革新でした。
これにより軌道に乗ったミノルタは、次のxiシリーズでカメラの完全な自動化を目指し、ズームやフレーミングを自動化してしまいます。
しかし残念ながら市場に受け入れられなかったこのxiシリーズにより、ミノルタはニコン・キャノンの二大勢力に負けてしまいます。
そこで1990年代に入り、ミノルタはsiシリーズという新たなカメラで対抗していきます。その第一弾となるのがこの α707si というわけです。
si とは simple intelligence の略であり、シンプルながらも使いやすさを追求したシリーズとなっています。この α707si はsiシリーズの第一弾ということもあり、使い勝手や感触が非常に考え抜かれたものとなっています。
写真からもわかるように、ボディ自体はプラスチックでできています。剛性感はなく、角にぶつければすぐに傷つくようなレベルです。しかし、撮影を始めてしまえばそれが吹っ飛ぶくらいに抜群の使用感が得られます。
この時代の一眼レフカメラは往往にしてプラスチックでできており、経年劣化(加水分解)によるグリップのベタつきが発生します。
幸い私の個体は丁寧に扱われてきたようで、グリップのベタつきは皆無です。20年以上前のカメラにも関わらず綺麗で軽快に動作しています。
写真を撮る気持ち良さ
それでは α707si の軍幹部を見ていきましょう。
このカメラは当時のミノルタが起死回生をかけて開発した力作であり、使用時の気持ちよさは折り紙つきであると思います。
先ほども述べたようにグリップを握れば自然と人差し指がレリーズボタンに届きますし、シャッター音は「コクリッキュイーン」と非常に小気味いい音がします。
またミノルタが「7」を冠するボディだけあり、撮影時に用いる操作系も熟考されています。
写真からもわかるように、親指AFやスポット測光のボタンがあり、ベテランユーザーの利用が想定されています。また、グリップの前後にダイヤルがあり、MモードではSSと絞りをダイヤルで調整することができます。
そして逆に初心者の利用も想定されているのがこのα707siの特徴です。写真では見えづらいですが、軍幹部の液晶の向こう側に「P」ボタンがあります。これを押下することで、どんなモードからでもプログラムオートに推移できます。
ただ欠点として、モードの移行は軍幹部左手の「MODE」ボタンを押しながら右手のダイヤルで操作するスタイルであり、両手でないと操作できません。
また、この機種のファインダーには透過型の液晶が埋め込まれており、ファインダーが暗くなっています。せっかくファインダーに定評のあるミノルタですが、この液晶のせいで損をしているのは明らかです。
これらの欠点を埋めるように、707siの次に出た507siではモードダイヤルが搭載されており、ファインダーからも液晶がなくなりました。そのため、ファンの間では α507si こそがsiシリーズの真の名機であると言われているとかないとか。
使う際に気をつけていること
今からこの機種を買う人はいないでしょうが、もしいた時のために、また自分のための覚書として注意点をあげます。
電池は入れっぱなしにしない。
グリップが加水分解しやすいから気をつける。
ダイヤルは丁寧に扱う。
一番大事なのは1番でしょう。2CR5電池を採用したミノルタのカメラは、電源を切っていても電池を激しく消費します。そのため、使わないときは必ず電池を抜くようにしています。
2番と3番は古いカメラに共通した話ですが、古いカメラは壊れやすいため丁寧に扱いましょう。
まとめ
このα707siはミノルタがニコキャノに対抗するために作った本気のカメラです。
そのおかげでフィルム写真を楽しむのに最適なカメラとなっています。
これから買う人はいないと思いますが、もし手元にあるなら大切に使っていただきたいと思います。
...という本人がこのカメラを売ろうとしているのはここだけのお話です。
ということで今回はミノルタの名機(であると信じてる)α707si を紹介しました。
そろそろマウントを増やすのはやめにして真面目に機材整理しないとなぁ...
それでは!