【考察】iPhone Xのディスプレイの色温度
こんにちは!
Apple&カメラ大好き大学生のせぐです!
今回は,本当はカメラ紹介のつもりでしたがiPhone Xの画面がきれいすぎてレビューしたくなったので急遽変更です!
ということで今回はiPhone Xの液晶ディスプレイについて考察します!
コントラスト
iPhone Xは有機ELディスプレイを搭載しています。
この特徴は構造を考えるとわかります。
普通の液晶では色を表示する板の後ろから光をあてることで発色しています。
それに対し有機ELでは色自体が発光することで発色します。
暗い部分(特に真っ黒)を表示する時,普通の液晶では黒い色を発色する時にも後ろから光を当てています。だから完全な黒ではなくグレーに見えます。
夜,暗い部屋でiPhoneを使っていると,本当は黒い物のはずがグレーに見えることはありませんか?あれはこういう理由です。
それに対して有機ELでは,黒い部分はそもそも光を出していません。そのため黒が真っ黒に見えるのです。
iPhoneの液晶は今までも品質が良いので,比べて見ないとわからないレベルではありますが,比べればすぐに分かる違いです。
特に一眼で撮った写真を表示する際,iPhone Xで見るとその時の空気の再現性が違います。黒が本当によく沈むため,まるでプリントのように見えます。
液晶で見るのとプリントした写真を見るのとでは雰囲気がかなり違うことがあります。iPhone Xの高コントラストな液晶はプリントした時との違いを埋めてくれる存在になりそうです。
色温度
色温度は光の色を示す数値で,液晶では数字が大きくなるほど青白く,小さくなるほど黄色くなります。
さて,iPhone Xの液晶について調べると,黄ばんでいるだの尿液晶だのという記事があります。私の意見としてはこれは正しくないと思います。
液晶の色味をどう思うかはあくまでも個人の主観によるものなのです。
つまり,今まで使っていた機種の画面と比較した時の話であり,それが今までより黄色いか青白いかは人によるのです。おそらく比べない限り,それが黄ばんでいるか青白いかを判断できる人は少ないでしょう。
日本における色温度
日本人は慣習的に青白い画面に慣れ親しんでいると言われています。
これは日本のテレビ放送の規格を9300Kに設定したからだと言われています。現在でもテレビ放送はこの規格に則っており,日本人はこの青白い画面を見慣れています。
それに対して日本以外では,液晶の色温度を6500Kに設定することが多いです。
これは日本の放送規格と比べると結構黄色いです。Macはこの色温度で初期設定されていたはずです。iPhoneは少し青白い7000Kほどで設定されていると聞いたことがあります。
また印刷業界では5000Kが標準とされているようです。
日本の放送規格と比べると,6500Kでさえかなり黄色いと感じますが,この5000Kは完全に黄色く見えます。おそらく多くの人が変だと感じるくらいに黄色いでしょう。
何が言いたいかというと,日本人はかなり青白い画面を日常的に見ており,ただでさえ個人の主観である色温度の議論をさらに複雑にしているのです。
ネットでググればいくらでも情報は出てきますが,このような主観的な情報に惑わされて本当の良さに気づけないのはもったいないことです。
iPhone Xの液晶はたしかに日本人から見れば黄色いかもしれません。
しかし,青白い液晶だけがきれいというわけではありません。
もし液晶の色で購入を迷っている人がいたら,ぜひ店頭で自分の目で判断してみてください。
追記(2018/5/15)
iPhoneの機能としてNight Shiftという機能があります。
この機能を使うことにより、自分が好きな色温度で使うことができます。
ただし、調整できるのは色温度を下げる(赤みが増す)方向のみなので、iPhone Xの液晶が青白すぎると感じる方におすすめの設定です。
ちなみに私は写真プリントに合わせるため、iPhone Xの液晶は5000Kほどに合わせてあります。
まとめ
iPhone Xは素晴らしい有機ELディスプレイを持っています。
日本人には黄色く見えるようですが,コントラスト比,再現性,どれをとってもいい性能を保っていると思います。
もしiPhoneやスマホで動画や写真を多く見るという方なら,この液晶はあなたの人生を少し幸せにすると思います。特に暗いシーンの多い映画をよく見る方は,黒の再現性が高いのでオススメですよ。
ということでiPhone Xの有機ELディスプレイについての考察でした!
それでは!